OUR HOUSE
2009年 11月 20日
ノスタルジックに響く、心懐かしい音楽というものは 誰しもあると思う。
今、ターンテーブルにのっているレコードは“はちみつぱい”の『センチメンタル通り』である。
今更語ることもない日本ロック史の名盤なので、内容はこの際触れないが、私にとって未だ色褪せることなく、ありし日の時間へと導いてくれる特別な一枚だ。
今を遡ること20数年前、ロックの香りがプンプンする怪しい雰囲気に惹かれて 入った店の壁に、このレコードが飾ってあった。
今、ターンテーブルにのっているレコードは“はちみつぱい”の『センチメンタル通り』である。
今更語ることもない日本ロック史の名盤なので、内容はこの際触れないが、私にとって未だ色褪せることなく、ありし日の時間へと導いてくれる特別な一枚だ。
今を遡ること20数年前、ロックの香りがプンプンする怪しい雰囲気に惹かれて 入った店の壁に、このレコードが飾ってあった。
グラハム ナッシュの名曲を店名にした、今は無きロックバー「OUR HOUSE」である。
閉店する5年程前まで、元住吉のブレーメン通りを曲がり人が少なくなってくる道に、ぽつんと忘れ去られた 70年代のタイムポケットに はまりこんだような存在で その店はあった。
ここでかかるアメリカンロックを始めとする、たくさんのレコードが、私にとって 貴重な出会いで、店のマスター ”ゆうちゃん” の しゃべくりとともに、今も耳に残っている。
閉店する5年程前まで、元住吉のブレーメン通りを曲がり人が少なくなってくる道に、ぽつんと忘れ去られた 70年代のタイムポケットに はまりこんだような存在で その店はあった。
ここでかかるアメリカンロックを始めとする、たくさんのレコードが、私にとって 貴重な出会いで、店のマスター ”ゆうちゃん” の しゃべくりとともに、今も耳に残っている。
”ゆうちゃん”はある意味、アウトサイダーなヒッピーみたいな人で、ニールヤングが大好きな不良ロックおやじである。
年中酔っぱらっては、たまに客を追い返したり、営業中にお構いなしに後ろのソファーで横になって寝てしまった日もよくあった。(飲み代は 後日、客からの自己申告制だった。)
また住居兼店だったことから、カウンターの後ろに洗濯物が干してあったり、銭湯に行くからと店番を頼まれたり、そんな“ゆうちゃん”のゆる~い ペースが伝染したのか、店がクローズしていても、常連客達が(私も含めて)シャッターを開けて中に入ってくるので、仕方なく「おまえら客じゃ ねーから!」とか言いながら、結局、宴会になっちゃって、そのうち みんなへべれけ。
最後は”ゆうちゃん”の口癖で、「オーライス」な一日になってしまう。
今思うと「OUR HOUSE 」に入りびったっていた頃は、この店ならではの“仲間意識”が心地良くて、よく時間も気にせずに飲んでいた。
私にとって、プライベートなことも含めて、気兼ねすることなく付き合えた、愛すべきたまり場だったのだ。
年中酔っぱらっては、たまに客を追い返したり、営業中にお構いなしに後ろのソファーで横になって寝てしまった日もよくあった。(飲み代は 後日、客からの自己申告制だった。)
また住居兼店だったことから、カウンターの後ろに洗濯物が干してあったり、銭湯に行くからと店番を頼まれたり、そんな“ゆうちゃん”のゆる~い ペースが伝染したのか、店がクローズしていても、常連客達が(私も含めて)シャッターを開けて中に入ってくるので、仕方なく「おまえら客じゃ ねーから!」とか言いながら、結局、宴会になっちゃって、そのうち みんなへべれけ。
最後は”ゆうちゃん”の口癖で、「オーライス」な一日になってしまう。
今思うと「OUR HOUSE 」に入りびったっていた頃は、この店ならではの“仲間意識”が心地良くて、よく時間も気にせずに飲んでいた。
私にとって、プライベートなことも含めて、気兼ねすることなく付き合えた、愛すべきたまり場だったのだ。
ぼろぼろのジャケの『センチメンタル通り』は、「OURHOUSE」が店を始めたときにかけた一発めのレコードで、閉店するときにかけた最後のレコード でもある。
以前、中目黒のバードソングカフェで行われた TV 番組の収録に必要とのことで、”ゆうちゃん”からこのアルバムを借りたことがあった。
ロケ当日、ゲストで出演した“はちみつぱい”のリーダーだった鈴木慶一さんが、「OUR HOUSE」に敬意を表してジャケの下にサインをしてくれた。
さすがのへそ曲がりの”ゆうちゃん”も、後日、その事を話したとき、嬉しい誤算に、まんざらでもないふうだった。
『センチメンタル通り』を聴くたびに、“ゆうちゃん”や多くの酔いどれ仲間達との、笑いあい、語りあい、時には喧嘩したりの楽しくもほろ苦い日々が蘇ってくる。
以前、中目黒のバードソングカフェで行われた TV 番組の収録に必要とのことで、”ゆうちゃん”からこのアルバムを借りたことがあった。
ロケ当日、ゲストで出演した“はちみつぱい”のリーダーだった鈴木慶一さんが、「OUR HOUSE」に敬意を表してジャケの下にサインをしてくれた。
さすがのへそ曲がりの”ゆうちゃん”も、後日、その事を話したとき、嬉しい誤算に、まんざらでもないふうだった。
『センチメンタル通り』を聴くたびに、“ゆうちゃん”や多くの酔いどれ仲間達との、笑いあい、語りあい、時には喧嘩したりの楽しくもほろ苦い日々が蘇ってくる。
3 年程前にパピーのアインを連れて、隣町にある実家に行った際に、「OUR HOUSE」の跡地に立ち寄ってみた。
変わらずに残っていたテントが、どこか寂しそうに風に吹かれていた。
by Terry
変わらずに残っていたテントが、どこか寂しそうに風に吹かれていた。
by Terry
by ein_tail | 2009-11-20 02:24 | 暮らし(飲み屋) | Comments(0)