文豪たちが愛した熱海の洋食店「スコット」
2021年 10月 04日
朝食をすませたそばから、昼食の相談になりました。「東京戻って食べる?」と聞かれて、「帰る途中に熱海に寄ってスコットがいい」と自分でもあきれるぐらいに即答でした。文豪が愛したご飯やさんに行くのが趣味なので前回の熱海で伺えなかったのが心残りだったのです。

熱海銀座商店街の脇道を入ったところにある「レストラン スコット」は、昭和21年(1946年)、終戦後まもなく開業した洋食店で、今のご主人で三代目です。かつて東京の奥座敷と呼ばれた熱海に逗留しスコットに通った志賀直哉や谷崎潤一郎が愛した料理を味わうことができます。

作家の村上春樹も「スメルジャコフ対織田信長家臣団」で、「暇があって天気がいいと、僕はよくひとりでオープンカーを飛ばしてジョン・メレンキャンプを聴きながら熱海に行って、ご飯を食べて(「カフェ・ド・シュマン」か「スコット」が僕の趣味です。あるいはときには「ほーむらん寿司」)、1000円ほど払って日帰り温泉に入ります。うむ、極楽です。」と、語っています。

志賀直哉が好んだというビーフシチューは、1週間かけて作ったデミグラスソースが濃厚で、牛肉もとろりと舌で簡単にほぐれました。レタス、ピーマン、湯むきしたトマトにフレンチドレッシングのシンプルサラダも、これぞ昭和のサラダです。

気分だけでもと思いオーダーしたノンアルコールワインでしたが、・・・・・ですね。

添えられたインゲン、人参のグラッセ、フライドポテトもTHE 洋食、オリジナルのお皿に映えて、デミグラスソースたっぷりのハンバーグもおいしかった。

食事をした本館の道を挟んだ向かい側にあるのが旧館で、テーブル席だけでなく、座敷席もあるそうです。この時は閉まっていましたが、こちらに文豪が通っていたのですね。

久々の旅行は、自然の中に身を置いて、コロナから少し解放された時間が持てて本当によかった。
ヤギやアヒルを見て喜ぶアインもいたし、おいしいものも食べて満喫した伊豆旅でした。



熱海銀座商店街の脇道を入ったところにある「レストラン スコット」は、昭和21年(1946年)、終戦後まもなく開業した洋食店で、今のご主人で三代目です。かつて東京の奥座敷と呼ばれた熱海に逗留しスコットに通った志賀直哉や谷崎潤一郎が愛した料理を味わうことができます。

作家の村上春樹も「スメルジャコフ対織田信長家臣団」で、「暇があって天気がいいと、僕はよくひとりでオープンカーを飛ばしてジョン・メレンキャンプを聴きながら熱海に行って、ご飯を食べて(「カフェ・ド・シュマン」か「スコット」が僕の趣味です。あるいはときには「ほーむらん寿司」)、1000円ほど払って日帰り温泉に入ります。うむ、極楽です。」と、語っています。

志賀直哉が好んだというビーフシチューは、1週間かけて作ったデミグラスソースが濃厚で、牛肉もとろりと舌で簡単にほぐれました。レタス、ピーマン、湯むきしたトマトにフレンチドレッシングのシンプルサラダも、これぞ昭和のサラダです。

気分だけでもと思いオーダーしたノンアルコールワインでしたが、・・・・・ですね。

添えられたインゲン、人参のグラッセ、フライドポテトもTHE 洋食、オリジナルのお皿に映えて、デミグラスソースたっぷりのハンバーグもおいしかった。

食事をした本館の道を挟んだ向かい側にあるのが旧館で、テーブル席だけでなく、座敷席もあるそうです。この時は閉まっていましたが、こちらに文豪が通っていたのですね。

久々の旅行は、自然の中に身を置いて、コロナから少し解放された時間が持てて本当によかった。
ヤギやアヒルを見て喜ぶアインもいたし、おいしいものも食べて満喫した伊豆旅でした。
# by ein_tail | 2021-10-04 07:48 | 暮らし(ごはん屋) | Comments(0)