幻になったあの風景。
2017年 04月 10日
風に舞う桜の道を歩いたあの日。
7年も経ちましたが、息を呑むほどほど美しかった桜がある風景を今も忘れません。
もう一度、桜のトンネルの下を歩きたい・・・・・毎年、この季節になると思うのです。
遠いけど思い出の地に行きましょう!
早朝から電車を2本乗り換え、バスに乗ってやっと着きました。
過ぎ去った時間をなぞるように、アインはあの時と同じ背中にネーム入りの服を着て、
長時間の移動は大変だったね・・・・・お付き合いありがとう。
ウグイスのさえずる「ホーホケキョ」が、澄み切った空気の中で力強く響き、まずは一本桜が変わぬ姿で迎えてくれました。
満開にはまだ早く5部咲きでしたが、太い幹に思い切り両手を広げたような姿は、どうどうとして美しい。
お目当ての桜並木を探します。
ビルなどで遮るものがない空は広く高く、人と出会わない開放感。
小さな悩みや、日常のせわしさ・・・・・そんなことはどうでもいいんです。
でも、あっちこっちと歩き回っても肝心の桜が見つかりません。
地元の方に「桜のトンネルを知りませんか?」と訪ねてみても、「1年前に引っ越して知らないねー」と、切ない返事。
方向音痴だから、見つからないの?
姿を消したの?
あの時もムラサキハナナが群生し、足元にはかわいらしいタチツボスミレが咲いていました。
桜のトンネルには出会えませんでしたが、高台から眺めた武蔵野の景色は大きくは変わっていないように見えました。
7年前の桜の風景はしっかりと私の中にありますから、またアインとここにいると思うだけで胸がいっぱいになります。
by ein_tail | 2017-04-10 22:40 | アインと散歩